茂田井武という童画家を知ったのは、画帳「ton paris」の装丁を手がけたことからでした。茂田井さんのパリでの日々が描かれた画帳をそのままのかたちで本にするというお仕事でした。息遣いまで聞こえてきそうな濃密な一冊です。それから数年後、奈良美智さんがキュレーションする茂田井武展がちひろ美術館で開催され、広告と図録を担当することになりました。その純粋な眼差しに心打たれる展示でした。